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#11 宋より伝来 五劫院の五劫思惟阿弥陀如来坐像

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11月、冷え込みはじめた奈良、五劫院に行ってきました。

通常五劫院は、毎年8月に特別にご開帳されるお寺で、それ以外は事前に予約をしなければ拝観することができません。

今回は、2日前に電話予約をして、大好きな像、五劫思惟阿弥陀像を拝観しに伺ってきました。

 

 

拝観予約の手引き

わたしが電話予約をした際は、日時(時間も何時ごろの拝観を希望か)と、名前を聞かれましたので、予定を確認の上、時間の目安をつけてからお電話をしましょう。

 

五劫院へのアクセス

奈良交通バス 青山住宅方面行き「今在家」停留所で下車後、徒歩5〜6分ほどの場所にあります。

JR奈良駅からだとバスに乗っている時間は10分ほど。駅から歩いて行けない距離でもないような気がしますが、多分バスに乗っちゃう方が良い距離感だと思います。

 

思惟山 五劫院

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五劫院は、東大寺を再興した、俊乗坊重源上人が開山したお寺です。

重源上人が宋に渡った際に善導大師が作ったとされる五劫思惟阿弥陀佛を持って帰り、本尊としておまつりしたことが五劫院のはじまりと言われています。

山門は1645年に建立され、十間四方寄せ棟造りで、堂内は内外陣を阿弥陀格子ででしきった阿弥陀堂にご本尊がおられます。

予約した時間に玄関でお声がけすると、本堂までご案内していただけます。

 

五劫思惟阿弥陀如来坐像

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(購入したポストカードより 各100円)

五劫院の五劫思惟阿弥陀如来坐像は、衣中に阿弥陀定院を結ぶ形をしています。

"宋風"と言われる所以は、あつい袈裟、着衣法、両手を衣中に隠す姿が異国風だからだと言われています。

木造、漆箔、像高123.4mという比較的大きい像で、圧巻のお姿でした。

五劫院の五劫思惟阿弥陀像は、前述した通り、善導大師の制作と言われていますが、この宋から持ち帰られた善導大師作の五劫思惟像は、3体と言われており、そのうちの1体がこの五劫院像ですが、残り2体がどれかは諸説があります。

(以前拝観した地蔵院像もそのうちの一つと言われていますが定かではないそう)

比較的角張った螺髪と、大きな白毫(直径2.6cm)が特徴的。この白毫は水晶ではなく、白い石製のものがはめられています。

 

御朱印

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御朱印もいただくことができます。(300円)

五劫思惟像がいらっしゃるお寺らしく、ご宝院は五劫思惟像です。(かわいいい!)

 

おまけ:他寺の五劫思惟像の御朱印

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以前いただいた他寺(金戒光明寺/淨眞寺の五劫思惟御朱印。それぞれ特徴的で素敵。

 

事前予約というと、足踏みしがちですが、そこまで気負わずご連絡してみましょう。

五劫院さんはスムーズに予約ができました。

みなさんもぜひ。

 

 
 
 
 
 
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基本情報

華厳宗 思惟山 五劫院

住所:〒630-8204 奈良市北御門町24

アクセス:奈良交通バス(青山住宅方面行き)「今在家」下車 徒歩約5分

拝観時間:9:00〜15:00

拝観料金:志納

御朱印:あり(300円)

備考:要予約

 

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