記事一覧

五劫思惟阿弥陀仏を巡る

f:id:nagayui:20211205112246p:plain


五劫思惟阿弥陀仏について

五劫思惟阿弥陀仏は、その姿から「アフロ仏」とも呼ばれており、大きく膨れ上がった螺髪が、すっぽりと顔を覆いかぶさっている姿が特徴的。

これは、五劫という数字に表すことができないほど長い長い間思惟し、修行を重ねた結果、いつのまにか髪の毛が伸びきり、膨れ上がった様子を表したものと言われています。

「無量寿経」という経典では、法蔵菩薩が五劫もの長い間思惟し、四十八の誓いをたて、これを実現すべく修行を行った末、無事実現したことで阿弥陀仏となった様が描かれており、五劫思惟阿弥陀仏がこのような様相の像として描かれるのは、これらの事柄が大きく関わっているとされています。

仏像と一括りに言っても、本当にさまざまな表現のものがあります。
いろんな仏像を見てきて、私自身はやっぱり物珍しいものほど目を惹かれているようで、 仏足や、涅槃像、夫婦を踏む降三世明王、地天女が支える兜跋毘沙門天、胸に卍を刻む如来像…そんな不思議な表現のある仏像はやっぱりどこか興味深いのです。

このアフロ頭の五劫思惟阿弥陀仏もそのひとつ。
日本には10数体しかいないとされる珍しい五劫思惟像。だからこそみんなに会いたい。
そんな思いと、同じような気持ちの人へ情報共有の思いも込めてまとめました。

是非何か参考になればと思います。

五劫思惟阿弥陀仏リスト

f:id:nagayui:20211108190545j:plain (リスト表は順次更新予定)

・天上寺(北海道小樽市)
淨眞寺(東京世田谷区)
・応仁寺(愛知県碧南市)
・玉桂寺(滋賀県甲賀市)
金戒光明寺(京都府京都市左京区)
・西雲院(京都府京都市左京区) new!
・大蓮寺(京都府京都市左京区)
・知恩寺(京都府京都市左京区)
・智福院(京都府京都市左京区) new!
地蔵院(京都府京都市北区)
・西向寺(京都府京都市北区) ※檀家寺
・大光寺(京都府京都市伏見区) new!
・東大寺(奈良県奈良市)
・五劫院(奈良県奈良市)
・十輪院(奈良県奈良市)
・道成寺(和歌山県日高郡)
・興源寺(大阪府堺市)
・西楽寺(兵庫県丹波市)
・持光寺(広島県尾道市)
・安楽寺(福岡県行橋市)
・片島下区(大分県大分市)

随時更新します。 (2021年11月24日更新)

Copyright © 2021 nagamagazine. All Rights Reserved.